近い将来、南海トラフを震源地に大きな地震が起こるとされていることはご存知だろう。
2023年1月、政府の地震調査委員会の報告によると、南海トラフ地震が20年以内に起こる確率は60%とされており、昨年の発表よりも10%引き上げられた。
※参考:地震調査委員会/文部科学省
誰しも自分の住んでいる県が南海トラフで生き残る地域かどうかは気になるところだろう。
当記事では、南海トラフで生き残るとされている県を紹介すると共に、逆に危ない県とその被害予想、南海トラフで生き残るために個人個人ができる防災対策などをまとめている。
南海トラフで生き残る地域10選
予想死者数が少ないとされる県を、南海トラフで生き残る地域としてまとめている。
※「-」と表記している各県の被害数はわずかであるとされる
なお、これら地域の被害予想数はあくまで想定であり絶対の安全が保証されているものではない。
地域 | 死者数 | 全壊建物数 | 直接被害額 |
---|---|---|---|
栃木県 | – | – | – |
群馬県 | – | – | – |
埼玉県 | – | 700棟 | 2000億円 |
新潟県 | – | – | – |
富山県 | – | – | – |
石川県 | – | 100棟 | 200億円 |
福井県 | – | 2,100棟 | 3000億円 |
鳥取県 | – | 300棟 | 1000億円 |
島根県 | – | 500棟 | 1000億円 |
佐賀県 | – | 20棟 | 100億円 |
震源地から遠く、生き残る地域とされている県と南海トラフ地震との関係性をそれぞれ解説する。
栃木県
栃木県は南海トラフから遠方に位置し、地震の影響は軽微であるとされる。
加えて、県内の地盤は頑丈であり、液状化のリスクも低く、建物被害は最小限に抑えられる。
群馬県
群馬県は南海トラフから遠く、地震の揺れが弱まる地域である。
また、県内は山岳地帯が多く、地盤が堅固な地域が多いため、地震被害は限定的であると考えられる。
埼玉県
埼玉県は南海トラフから遠く、直接的な地震の影響を受けにくい地域である。
また、県内には比較的新しい建物が多く、耐震性が高いため、建物被害が抑えられると考えられる。
新潟県
新潟県は南海トラフから離れており、地震の直接的な影響が少ない地域とされる。
また、雪国であるため建物の耐震性が高く、地震被害が軽減されると予想される。
富山県
富山県は南海トラフから距離があり、地震の直接的な影響が弱い地域である。
さらに、短い海岸線により、津波被害のリスクも低く、被害は少なくなるとされる。
石川県
石川県は南海トラフから離れており、地震の直接的な影響が軽微である地域である。
さらに、県内の地盤は安定しており、地震による建物被害は限定的であるとされる。
福井県
福井県は南海トラフから遠く、地震の影響が直接及ばない地域である。
また、県内の建物は新しく、高い耐震性を持つため、地震被害は軽減されるとされる。
鳥取県
鳥取県は南海トラフから離れており、地震の直接的な影響が軽微である地域である。
また、地盤が安定し、液状化や地すべりのリスクが低いため、建物被害は限定的である。さらに、短い海岸線により、津波被害のリスクも低く、安全性が高まるとされる。
島根県
島根県は南海トラフから距離があり、地震の直接的な影響を受けにくい地域である。
また、県内の地盤は堅固であり、液状化や地すべりのリスクが軽減されるため、建物被害は最小限に抑えられると考えられる。
佐賀県
佐賀県は南海トラフから遠く、直接的な地震の影響が弱い地域である。
さらに、県内は平地が広がり、比較的安定した地盤が多いため、地震による建物被害が軽微であると予想される。
南海トラフで生き残る地域の共通点とは
南海トラフで安全な県の特徴・共通点は、南海トラフからの距離が遠いことはもちろん、地盤が安定しており、建物の耐震工事など適切な防災対策が取られていることである。
南海トラフ地震は、プレートの境界部で発生する大規模な地震であり、その影響範囲は広範囲に及ぶ。
このような危険な地震から生き残る地域には、以下3つの要素がある。
- 南海トラフから遠い地域
- 地盤が安定している地域
- 適切な防災対策を実施している県
今回懸念されている南海トラフ地震においては、上から順に安全性に関わる要素となる。
それぞれ詳しくみていこう。
南海トラフから遠い地域
南海トラフ地震で生き残る地域は、震源地から遠くに位置する県とされる。
そもそも地球は複数のプレートで覆われており、海や陸はその上に存在している。そして日本列島付近では、次の4つのプレートで構成されている。
- 北米プレート
- ユーラシアプレート
- 太平洋プレート
- フィリピン海プレート
南海トラフとは、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界のことを指す。
この境界で起こっている現象こそが、南海トラフ地震の原因とされている。
フィリピン海プレートはユーラシアプレートの下に徐々に沈み込んでおり、それに伴い年に数センチのペースで「ズレ(ひずみ)」が生じている。
そして、この南海トラフに生じたズレが限界まで溜まることで一気に反発が起きる。これが、今回懸念されている南海トラフ地震の正体だ。
日本の近辺に存在する南海トラフでは年々ズレが少しずつ蓄積しており、現在では反発寸前でギリギリの状態といえる。
2023年の地震調査委員会の報告によると、南海トラフ地震が20年以内に起こる確率は60%とされている。
南海トラフ地震では、震源地から遠い県ほど揺れの影響が軽微で安全とされている。
震源地に近い東北地方から九州地方では、最大震度7の強い揺れが襲うと予想される。一方で、南海トラフから遠い東北や北陸地方は、直接的な地震の影響を受けにくい地域である。
地盤が安定している地域
南海トラフ限らず震災で生き残る地域の特徴としては、その地域を支える地盤が強固であることも挙げられる。
例えば、日本各県の地盤の強さを調査し順位付けした「いい地盤ランキング」のTOP3では次のような結果となっている。
- 1位:沖縄県
サンゴ礁が結合した岩である琉球石灰岩が多く見られる台地や丘陵地が広がっており、沿岸の大規模都市と比較して優れた地盤の地域が多く存在するため - 2位:群馬県
関東山地由来の火山灰などが集まって平らな台地が形成される地域が広く分布しているため - 3位:福島県
浜通り地方は白亜紀など古い時代の丘陵や台地の地盤で構成され、内陸部も山地や山脈に囲まれた扇状地など、川が運んできた砂礫の地盤で作られており、良質な地盤の地域が数多く存在するため
こういった地盤が強固な地域が多く存在する県は、地震発生時の建物の倒壊や地すべりなどの危険性が低いとされている。
適切な防災対策を実施している県
南海トラフ地震への事前対策が積極的に進められている県は、被害が抑えられると考えても良いだろう。
具体的な対策の実施内容には次のようなものが挙げられる。
- 避難経路・設備の点検整備
- 公共施設・住宅などの耐震化
- 避難訓練の実施
- 応急体制の強化
- 震災後の生活再建計画の策定
例えば、南海トラフ付近に位置する高知県では大きな被害が予想される。そんな中、高知県では次のような取り組みがされている。
各県の防災意識は、南海トラフ地震からその地域が生き残る可能性に直結する、といっても過言ではないだろう。
南海トラフで生き残る地域以外の被害予想
南海トラフで生き残る地域以外、つまり震源地近くにある危ないとされる県にも触れていこう。
南海トラフで危ない県ランキングTOP10
南海トラフ付近の危ない県を「死者数」「全壊建物数」「直接被害額」別にランキング形式でまとめている。
なお、これら県の被害予想数はあくまで想定となる点に注意して頂きたい。
順位 | 地域 | 死者数 |
---|---|---|
1位 | 静岡県 | 10万9,000人 |
2位 | 和歌山県 | 8万人 |
3位 | 高知県 | 4万9,000人 |
4位 | 三重県 | 4万3,000人 |
5位 | 宮崎県 | 4万2,000人 |
6位 | 徳島県 | 3万1,000人 |
7位 | 愛知県 | 2万3,000人 |
8位 | 大分県 | 1万7,000人 |
9位 | 愛媛県 | 1万2,000人 |
10位 | 大阪府 | 7,700人 |
上位にある、南海トラフ近くの危ない県とその理由をそれぞれ解説する。
愛知県
南海トラフによる愛知県への影響としては、高い人口密度と多くの工業地帯が被害拡大が要因となる。
また、海岸線に大型港があるため、津波被害が大きくなる可能性があります。さらに、都市部においては古い建物が多く、耐震性が低いことも影響している。
大阪府
南海トラフによる大阪府への影響には、人口密度が高く、都市部の密集が被害拡大の要因として挙げられる。
地盤も柔らかく、液状化の可能性が高い地域が多いため、地震による損害が増えることが予想される。また、大阪湾に面しているため、津波被害の影響も大きい。
静岡県
静岡県は南海トラフに近く、津波被害が大きいため被害が拡大する見込みだ。
また、地盤が不安定で、液状化や地すべりが起こりやすい地域が多いことも要因となりえる。さらに、多くの人口が海岸沿いに集中しているため、津波被害が大きくなる。
三重県
三重県の長い海岸線が、南海トラフによる津波被害を拡大させることが主な要因である。
また、海岸沿いには工業地帯があり、地震や津波が直接的な損害をもたらす可能性が高い。さらに、山間部の集落が多く、救援や復旧が遅れることが予想される。
高知県
高知県は南海トラフに近く、山がちな地形が被害を拡大させる要因だ。
津波が入り組んだ入江や港に押し寄せることで、被害が増大するとされている。また、山間部の交通網が不十分であるため、救援や復旧が遅れることが予想される。
愛媛県
愛媛県は南海トラフに近いことと、海岸線が入り組んでいる地形が被害拡大の要因だ。
また、人口が海岸沿いに集中しており、津波被害が大きくなる可能性が高い。さらに、山間部の地域では交通網が不十分であり、救援や復旧が遅れることが予想される。
和歌山県
和歌山県は南海トラフに近く、津波の影響が大きいため被害が拡大する。
また、海岸線が入り組んでいる地形が津波被害を増大させる要因に。さらに、山間部の集落が多く、交通網が不十分であるため、救援や復旧が遅れることが予想される。
徳島県
徳島県は南海トラフに近いことが被害拡大の主な要因である。
また、地盤が柔らかい河川沿いの地域が多く、地震時に液状化が起こりやすいことも影響している。さらに、山間部の道路網が不十分であるため、救援や復旧作業が遅れる可能性がある。
宮崎県
宮崎県は南海トラフから遠いものの、地震の揺れが届く範囲にあり、被害が拡大する。
また、海岸線が長く、津波被害が広がる可能性がある。さらに、地盤が緩い地域が多く、地震による損害が増える見込みだ。。
大分県
大分県は南海トラフから遠いものの、地震の揺れが伝わる範囲にあり、被害が拡大する可能性がある。
また、長い海岸線が津波被害を増大させる要因となり得る。さらに、地盤が緩い地域が多く、地震による損害が増えることが予想される。
南海トラフで生き残る方法
南海トラフ付近の県は危ない地域とされる。そのような県に住んでいる人が生き残るためには、事前の対策が全てといえるだろう。
震源地に近い危ない県では、各県の震災対策がもっとも肝心となる。それ以外にも各家庭一人一人が行える対策方法を知っておこう。
- 南海トラフから離れた県への引っ越しを検討する
- 防災グッズや備蓄を用意しておく
- 場所によって適切な避難行動を知っておく
それぞれ詳しく解説する。
南海トラフから離れた県への引っ越しを検討する
南海トラフ付近の危ない県に住んでいる人は、震源地から遠く離れた県への引っ越しを検討するのがもっとも望ましい。
当然ながら、引っ越しは職場や生活環境をガラッと変える必要があるので簡単な話ではない。ただ、南海トラフ近辺が危険地帯である以上、もっとも効果的であるのは確かだ。
また、引っ越しによる安全性が高まるのは当人だけではない。遠方に疎開し人口が分散されることで、震災発生時の混雑や避難所での過密状況を回避できるという南海トラフ付近の県に住む人達にとっての利点もある。
ただ引っ越しを検討する場合は、経済的負担や社会的繋がりの喪失などのデメリットも考慮し、総合的な判断のもと行うことが大切である。
防災グッズや備蓄を用意しておく
南海トラフ付近の危ない県に住む人は、防災グッズや食料品などの備蓄品を用意しておくことは必須といえるだろう。
大規模な地震が起こると、住宅だけではなくライフライン設備も深刻な被害を受ける。そうなると、長期間の停電や避難所での生活などを想定しなくてはならない。
とはいえ、大災害を経験したことない人にとって、防災グッズなどの必要性はいまいちピンとこないもの。具体的にイメージしやすいよう、防災グッズや備蓄各種と事前に用意する必要性をいくつかまとめてみる。
防災グッズ・備蓄 | 備考 |
---|---|
飲料水 | 水だけではなく脱水予防用のスポーツドリンクも併せて用意するのが望ましい。応急給水用の非常用給水袋も用意しておく |
食料 | 消費期限が長い乾パンや缶詰、アルファ米。また、高カロリーなチョコレートなどを推奨 |
医薬品・救急セット | ケガに備え絆創膏や包帯、消毒液などを用意する。持病などで普段から飲む薬があれば併せて用意する |
防寒具 | かさばりづらいアルミ製ブランケットを推奨 |
衛生用品 | 災害時に断水が起こると上下水が使えないため、簡易トイレやウェットティッシュ、生理用品などを用意する |
通信機器 | 災害情報を得るため携帯電話やラジオが必要となる |
モバイルバッテリー | スマホなどの携帯電話を使う機会が増えるため |
照明器具 | 夜間などの停電時に行動するために必要。火災防止として、懐中電灯など |
非常用電源 | 数日分の電気を賄うためのポータブル電源 |
ホイッスル | 救助を呼びたいが大声が出せないときや防犯時に役立つ |
現金 | 停電時はキャッシュカードが使えないため、ある程度の現金を耐火・防水ケースに入れて用意する |
なお食料や飲料水などの備蓄は多ければ多いほど良いと思いがちだが、避難などの際の持ち運びやすさ考えて以下の量を用意しておくことを推奨する。
- 水:1日3リットル×3日分を人数分
※成人男性の一日の必要摂取量を踏まえ飲料水として2L。トイレや手洗いなど生活用水としての用途も踏まえ+1L - 非常食:1日1,500カロリー×3日分を人数分
※成人男性の一日の基礎代謝量を踏まえ算出
普段は非常食の消費期限をチェックし、期限が近いものを定期的に入れ替えることも忘れずに行っておこう。
防災グッズの中でも非常用電源の必要性は高い。
ポータブル電源があれば、停電時もほとんどの電化製品を長期間賄うことが可能だからだ。
避難所へ行くほどの被害ではないケースで役立つが、避難所へ行くまでの生活維持としても心強いアイテムとなる。
電気が何日持つかはポータブル電源の容量と使い方次第だが、余裕をもって次の行動に移るために役立つことは間違いない。
コチラの記事では、防災用にポータブル電源は買うべき理由や、買ってはいけない蓄電池製品の特徴について詳しく解説している
場所ごとの適切な防災行動を知っておく
南海トラフ付近の危ない県では、震災発生時どこにいるかによって避難方法が異なる。
人によっては自宅にいることが多かったり、一日のほとんどの時間を職場で過ごしていたりと様々だろう。
周囲の状況が異なると、地震から受ける影響も違ってくる。その場その場に応じて最適な防災行動をとることが大切だ。
それぞれの場所で地震が起きたとき、適切な防災行動を解説している。
- 自宅やオフィスビルなど屋内にいるとき
- 市街地や海岸沿いなど屋外にいるとき
- 車や電車など乗り物に乗っているとき
建物内にいるときに南海トラフ地震が発生した際は、落下物や家具の転倒から頭部を守ることが重要だ。
また、危険な屋内で立ち往生しないように避難経路を確保することが目的となる。
- 自宅
-
- 安全な場所へ避難
- 避難経路の確保
- 火災への対策
一軒家でもっとも安全な場所は玄関とされているため、落下物から頭を守りつつ散乱した食器の破片などに十分気を付けながら移動する。また、二次災害を防ぐために火元の確認やガスの元栓は必ず閉めておく。
- オフィスビル
-
- 窓から離れる
- 落下物への注意
- エレベーターを使用しない
オフィスビル内では窓ガラスの割れやOA機器の落下に注意し、非常階段を使って避難する。
- スーパーやデパート
-
- 商品が少ない場所や柱付近へ避難
- ガラス製品や割れ物から離れる
- エレベーターを使用しない
デパートなどでは商品の落下に注意し、柱付近に一時退避。非常口を確認し、慌てずに店員や係員の指示に従って避難するようにしよう。
- 学校や教育施設
-
- 揺れが収まるまで机の下で身を守る
- 窓ガラスや落下物に注意
- 教職員の指示に従って避難
揺れが収まるまで机の下に隠れ、落下物から身を守る。避難訓練時の手順や教員の指示に従い、落ち着いて避難することが大切だ。
外にいるときに南海トラフ地震が発生した場合、場所に応じた適切な行動が重要となる。
とくに、海岸や山の付近では地震による二次災害から身を守るため、速やかに避難することを心がけよう。
- 市街地
-
- 高い建物やビルから離れる
- 落下物や窓ガラスの破片から頭を守る
街にいる場合は、建物の倒壊による看板や割れたガラスの落下が危険だ。バッグや上着で頭を守るなどの対策を取りつつ、安全な場所に避難するようにしよう。
- 海岸
-
- 高台や3階以上の建物に避難
- 避難標識を探し、それに従って避難
海岸近くにいるときに地震が発生した場合は、津波に警戒する。とにかく海から離れたり、高所に避難することを考えよう。また、津波は何度も押し寄せることがあるため、安全と判断せず海岸に戻らないよう注意。
- 山・丘陵地
-
- 落石から身を守る
- 崖や急斜面に近づかない
山や丘陵地で地震に遭遇した場合は、落石や土砂崩れに警戒する。落石や土砂崩れが起こりやすい崖や急斜面からは離れるようにしよう。
運転中や乗り物に乗っているときに、南海トラフ地震に遭遇した場合も焦らず適切な行動を取る必要がある。
車の運転中は適切な停車が必要となり、電車やバスなどの公共交通機関ではパニックにならず、アナウンスに従うことが重要だ。
- 自動車での運転時
-
地震が発生した際に自動車を運転している場合、慌てて急ブレーキをかけると後続車との接触事故のリスクが高まり非常に危険だ。
急なハンドル操作や急ブレーキを避け、できる限り安全に道路の左側へ寄せて停車しよう。
また、停車中は揺れが収まるまで車外に出ず待機し、ラジオやスマホなどで地震情報や交通情報を確認。状況に応じた行動を取ろう。
そして、車から出て避難する際は、ドアロックをせず窓を閉め、連絡先を目につく場所に置いておく。車検証や貴重品を持ち、徒歩で避難しよう。
- 鉄道・新幹線
-
鉄道や新幹線に乗っているとき、地震が発生すると緊急停止が行われるが、慌てずにアナウンスに従い、適切に避難しよう。
無計画な行動は混乱を招き、周囲や自身の安全を損なう可能性がある。
地震が起きた際、座っている場合は低い姿勢を取り、頭部をバッグなどで守る。立っている場合は、手すりやつり革にしっかりと掴まり転倒を防ぐ。
新幹線では、座っているときは前に飛び出さないように座席間に身体を隠し、立っている場合は手すりをしっかり握って転倒を防止する。
- 地下鉄
-
地下鉄に乗っているときに地震に遭遇した場合も、基本的にはアナウンスに従って避難を行うことが求められる。
地下にいることで不安を感じるが、地下鉄は非常に頑丈に作られており、火災などが発生しない限り安全性が高い。
しかし、人が多い状況下でパニックに陥ると逆に危険になるため、慌てずに行動しよう。
地震発生時には鉄道と同様に、座席に座っている場合は低い姿勢をとり頭部を保護し、立っている場合は手すりなどにつかまり転倒を防ぐ。
もしも停電が発生しても、非常灯は約1時間程度で電力が復旧するとされているため、慌てずに行動することが重要だ。
- バス
-
バスの場合も、地震が発生した際には運転手が状況を把握し、適切な対応をとる。乗客は慌てず運転手の指示に従う必要がある。
バス内での地震対策として、座席に座っている場合は低い姿勢を取り、鞄や上着で頭部を守る。立っている場合は、手すりやつり革につかまって転倒防止に努める。
バスを出る際には、貴重品や荷物を持ち、バスの周囲に注意を払いながら降車しよう。また、避難する際は周囲の状況を確認しながら、安全な場所に向かうようにする。
まとめ:南海トラフで生き残る地域
近いうちに起こるとされている南海トラフで生き残る地域は、震源地から遠い県とされている。しかし、あくまで予想であることを忘れてはならない。
なお、震災で生き残るといわれている県の共通点で一番大きい要素は、南海トラフから距離があることだ。
次に各地域の地盤や、各県の災害対策計画の策定・進捗具合も影響する。
逆に南海トラフで危ない県とされている地域に住んでいる人は、震源地から遠い県に引っ越しをしたり、備蓄や防災グッズで備えたりなど対策が求められる。
南海トラフ地震では大規模な被害が見込まれる。一人一人が防災意識を高くもつことで、身の回りの人が助かる確率も大きく上がる。
近い将来発生するであろう南海トラフ地震。あなたが今からできることは何なのかを今一度考えてみてほしい。