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部屋にゴキブリがいるか確かめる方法/実際にやってみて分かった最強の駆除・対策方法

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法

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ゴキブリは現れたときのインパクトに反し、潜んでいるときは不自然なほど存在を感じさせない生き物だ。

実際「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」という言葉は事実で、1匹の存在を許すと大量に潜むゴキブリに怯えながら暮らすことを余儀なくされる。

対策としては、何よりもまず部屋にゴキブリがいるかを確かめることが重要だろう。

当記事では、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法5選とその効果検証、そして部屋のゴキブリの駆除方法と予防、生態などについて徹底的に解説している。

目次

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法5選

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法の中でも、コスパと検証結果を踏まえた上で実用的なものをまとめている。

ゴキブリの確認方法としての優劣は次の基準で選定している。

  • 手軽さ
    ⇒ 確認後そのまま駆除でき、廃棄時になるべく触れなくて済むか
  • コスト
    ⇒ 身の回りのものですぐに実践でき、かつ費用がかからないか
  • 効果
    ⇒ ゴキブリの性質や実践結果を踏まえ、確認方法として最適か

ゴキブリの確認方法を次の表にまとめた。それぞれ方法の名称をタップすると、具体的な手順など詳細を解説している章にジャンプする。

確認方法手軽さコスト効果
\ おすすめ /
バターコップトラップ(自作)
ペットボトルトラップ(自作)
物陰に殺虫剤を散布する
ゴキブリの糞を確認する
\ おすすめ /
ゴキブリホイホイを設置する

ゴキブリが部屋にいるか確かめる方法として効果が期待できるのは、基本的にトラップだということが分かった。

一匹発見できたら、部屋全体のゴキブリ駆除に取り掛かるのが良いだろう。

それでは、ゴキブリの確認方法それぞれを詳しく解説していく。

バターコップトラップ

手軽さ
コスト
効果

使い捨てクリアコップにバターを塗ったトラップを使い、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法だ。

用意するもの
  • 使い捨てクリアコップ
  • バターorマーガリン
  • キッチンペーパー
  • 玉ねぎ(あれば)
手順
STEP
コップの内側にバター(マーガリン)を塗る

コップ内側の側面にバター、もしくはマーガリンを塗る。玉ねぎなど香りが強いゴキブリの好物や、ベイト剤があれば底に設置(塗布)する

STEP
コップを床や壁に固定し一晩放置する

コップが倒れないように、床や壁にテープで縦向きに固定する

STEP
コップにキッチンペーパーを詰めて駆除し、廃棄する

ゴキブリが捕れた場合は、コップにキッチンペーパーを詰め込む形で潰し、トラップごとゴミ箱に廃棄する

ゴキブリが捕れなかった場合は、誘因用のエサや設置場所を変えて試してみる

この確認方法でコップ内に侵入したゴキブリは、バター(マーガリン)で滑って脱出できなくなる

部屋にゴキブリがいるか確かめることができ、確認後はそのままコップごと処分できるため接触する必要もない。

もっとも手軽に試せる確認方法なので、最後にゴキブリを潰すことに抵抗がなければやってみる価値はあるだろう。

なお、コップ内側に塗布するバター(マーガリン)はゴキブリの足を滑らせるだけではなく、ゴキブリの好物でもあるので誘引用のエサとしての役割も果たす。

バター(マーガリン)だけでも構わないが、ゴキブリの好物で強い香りを放つ玉ねぎを一片コップに入れておくことで、より誘い込みやすくなる

ペットボトルトラップ

手軽さ
コスト
効果

ペットボトルを切って加工したトラップを使い、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法だ。

用意するものと手間は多少多くなるが「バターコップトラップ」で捕れたゴキブリを潰すことに抵抗がある人はこちらを試してみてほしい。

用意するもの
  • ペットボトル
  • カッター
  • 安全ピンor画鋲
  • ライター(あれば)
  • 玉ねぎ
  • 殺虫剤
手順
STEP
ペットボトルの上部を切り取る

ペットボトルの上部(3分の1程度)をカッターなどで切り取る

STEP
ペットボトル内部に玉ねぎを一片入れる

誘引用のエサとして、ペットボトルにカットした玉ねぎを一片入れておく

STEP
切り取った部分を逆向きにはめ込む

STEP1で切り取ったペットボトル上部を、逆向きにして下部にはめ込む。これにより入口からゴキブリが脱出できなくなる

STEP
ペットボトルの下部に穴を空ける

エサの香りを拡散させるために、ペットボトル下部に複数の穴を空ける。安全ピンの先端をライターで炙ってから刺すと簡単に穴が空く

STEP
トラップを横向きに倒し一晩放置する

作ったトラップを横向きに倒し、ゴキブリが好む場所に設置して一晩放置する

STEP
トラップ内に殺虫剤を散布してゴキブリを駆除し、廃棄する

ゴキブリが捕れた場合は、殺虫剤をトラップの侵入口にスプレーし、内部に充満させて放置。駆除できたら、死骸を水洗トイレに廃棄する

ゴキブリが捕れなかった場合は、誘因用のエサや設置場所を変えて試してみる

この確認方法は、加工したペットボトル内にゴキブリをおびき寄せて確認。その後、殺虫剤で駆除する方法だ。

ただ、ペットボトルの加工に少々手間がかかり、侵入口の狭さから内部にゴキブリが入りづらいため罠としての確実性には欠ける。

とはいえ、ペットボトルは使い捨てコップと異なり底が深いため、殺虫剤を侵入口から内部にかけて散布することができる。

つまり、一切接触する恐れなくゴキブリを駆除できるため、試してみる価値はあるだろう。


物陰に殺虫剤を散布する

手軽さ
コスト
効果

ゴキブリが好む場所に殺虫剤をスプレーし、部屋にいるかを確かめる方法だ。

用意するもの
  • 殺虫剤
手順
STEP
ゴキブリが好む場所に殺虫剤を散布する

キッチンや家電と壁の隙間などに殺虫剤を吹きかける

コチラの章を参考に

STEP
音や目視でゴキブリを確認する

ゴキブリがいる場合、隙間から飛び出してくるか、奥でカサカサ音が聞こえる

ゴキブリが好む場所は暗くて温かい所だ。つまり冷蔵庫の下を筆頭に、キッチン周辺の暗所や家具と床の隙間などに潜んでいることが多い。

こういった疑わしい場所に片っ端から殺虫剤を吹き掛けることで、カサカサ音や目視でゴキブリの存在を確かめることができる。

ただし、昨今のゴキブリには耐性が付いていることが多く、殺虫剤を数秒浴びせただけでは駆除まで至らないことが多い。

が、もし生きたゴキブリが隠れていたならば、充満する殺虫剤から急いで逃げようとするのは間違いない。部屋にいるかを確かめるという意味では有効な方法だろう。

ゴキブリの糞を確認する

手軽さ
コスト
効果

ゴキブリそのものではなく、痕跡である「糞」を探すことによって部屋にいるかを確かめる方法だ。

用意するもの
  • ロングタイプのモップorホウキ
  • コロコロなどの白い粘着テープ
手順
STEP
ゴキブリが好む場所にホウキ掛けをする

キッチンや家電と壁の隙間などにホウキ掛けをし、奥のゴミをかき出す

STEP
ゴキブリの糞を確認する

かき出したゴミを白い粘着テープに付着させ、ゴキブリの糞らしきものがないか観察する

ゴキブリは人目を避けて行動するため、その存在を確認することが難しい。

しかし、その糞を特定できれば、ゴキブリが部屋にいるという確証が持てるだろう。

ゴキブリは巣の付近に糞をする性質があるため、冷蔵庫の下やキッチンの暗所などにホウキ掛けをし、糞を探してみよう。

糞探しをする際は、事前に疑わしい場所に殺虫剤を散布し、ゴキブリ自体の存在を確認してから行うのが望ましい。

殺虫剤を散布する際は、糞を隙間の奥に吹き飛ばさないよう上部からスプレーするようにする

また、ゴキブリの糞は細々しておりゴミと見分けづらい。物陰から黒ゴマのようなものが複数見つかった場合はゴキブリの存在を疑った方が良いだろう。

ゴキブリの糞は硬く潰れにくいが、水に溶ける性質がある。ティッシュなどの上に置いて水を垂らすことで、砂利などのゴミと判別することが可能だ

次によく家に出没するクロゴキブリとチャバネゴキブリの糞の特徴をまとめた。

クロゴキブリの糞
  • サイズ:2mm程度
  • 色:黒色
写真をみる(タップで開閉)
チャバネゴキブリの糞
  • サイズ:1mm程度
  • 色:黒色と茶色でまばら
写真をみる(タップで開閉)

ゴキブリホイホイを設置する

手軽さ
コスト
効果

市販の「ゴキブリホイホイ」を使用し、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法だ。

退治用と思われがちなゴキブリホイホイだが、本来はゴキブリを調査するためのトラップなのだ。

用意するもの
  • ごきぶりホイホイ
手順
STEP
事前に設置する場所を掃除する

設置場所の付近に食べカスなどが落ちていると、ゴキブリがそちらに気を取られ捕獲力が落ちるため掃除しておく

STEP
ゴキブリホイホイを組み立てる

製品のパッケージに記載された手順に従って組み立てる

STEP
ゴキブリホイホイを設置する

場所によってはいないこともあるため、なるべく複数の場所に設置するのが望ましい

誰しも一度は使ったことがあるだろうゴキブリホイホイだが、罠としての性能は極めて高くその捕獲力は侮れない。

  • 入口の「足ふきマット」
    ⇒ ゴキブリの脚に付着した油分や水分を落とし、シートの捕獲力をより高める
  • 内部の「粘着シート」
    ⇒ 凸凹によってゴキブリがもがくほど身体がめり込み、確実に捕らえる
  • シート中央に置く「誘引剤」
    ⇒ ゴキブリの好む香りが強く散布され、奥に隠れているゴキブリも誘い出す

既製品のトラップであるためコストはかかるものの、上記の特徴から高い効果を発揮する。

ゴキブリホイホイは、複数の場所への設置、事前に設置個所周りの掃除(他の誘引要素を取り除く)を行うと、より高い効果を期待できる


【効果検証】部屋にゴキブリがいるか確かめる方法の実践結果

ゴキブリ調査の結果は、本格的に駆除を始めるかどうかの判断材料となる。そのため、実際に効果があるかは非常に重要だ。

そこで、先に紹介した「部屋にゴキブリがいるか確かめる方法」それぞれをヒャッカログ編集部で実践し、効果検証をしてみた。

「バターコップトラップ」の検証結果

バターコップトラップの検証結果は、一晩でゴキブリを2匹捕獲できるということが分かった。

非常に簡単に部屋にゴキブリがいることを確かめることができたため、その効果は高いと思われる。

ただ、クリアコップの深さがちょっと心もとなく、朝起きて確認するまでに何匹か脱走したのでは?という不安も。

獲ったゴキブリもコップの底で活き活きとしているので、人によっては処分する際に勇気が必要かもしれない。

また、ミニタイプのバターでも300円強はするので、このためにわざわざ購入するくらいなら初めからゴキブリホイホイを買ってしまったほうが財布に優しい気がした。

かかった費用約500円
実践した期間6/2(1日)
ゴキブリの捕獲数2匹
評価

「ペットボトルトラップ」の検証結果

ペットボトルトラップの検証結果は、4日でゴキブリを1匹捕獲できるということが分かった。

一晩で捕獲できなかったので、1匹獲れるまで粘っところ4日もかかってしまった。そのため、効果のほどは微妙と言わざるを得ない。

今回は、飲み物の残り香によって効果が変わることを考慮し、普通の天然水が入っていたの1Lペットボトルを使用した。

飲み口の広いペットボトル(ビックルのような)を使えば、ゴキブリが侵入しやすくなるため結果は変わっていたかもしれない。

ただ、ペットボトル内部に殺虫剤をスプレーするだけでゴキブリを処分できた点と、ほとんど家にあるもので実践できた(誘引剤の玉ねぎのみ購入)点は評価できる。

かかった費用約100円
実践した期間7/15~7/19(4日)
ゴキブリの捕獲数1匹
評価

「物陰に殺虫剤を散布する」の検証結果

冷蔵庫やタンスの裏など、室内のありとあらゆる隙間に対して、1週間毎日殺虫剤をスプレーし続けた。

予想では隙間からゴキブリが飛び出してくるものかと思ったが、一切の音沙汰無し。結果的には殺虫剤の使用回数を無駄にしただけという結果になってしまった。

実践した季節的にも、部屋の汚さ的にもゴキブリが居ることは明らかだったが、この方法ではゴキブリの存在を確かめることはできないことが分かった。

かかった費用0円
実践した期間8/9~8/16(7日)
ゴキブリの捕獲数
評価

「ゴキブリの糞を確認する」の検証結果

結論からいえば、ゴキブリの糞を発見することができた。つまり、部屋にゴキブリがいることを確かめる方法としては成功だ。

ロングタイプのモップを使って冷蔵庫の下を一気にかきだし、そのゴミをコロコロの白いテープに付着させてじっくりと観察してみた。

すると埃や髪の毛に混じって、茶黒い粒のようなものがいくつも確認できた。砂利かと疑ったが、キッチンペーパーの上に移して水を一滴垂らすと溶けだしたため、ゴキブリの糞とみて間違いないだろう。

ただ、この一連の確認作業にガッツリと取り組むと、ひどい虚無感に襲われるため、掃き掃除のついでによく見ておくくらいで良いだろう。

かかった費用約200円
実践した期間5/21(1日)
ゴキブリの捕獲数
評価

「ゴキブリホイホイを設置する」の検証結果

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法のなかで、もっとも効果があったのが市販のゴキブリホイホイを設置することだった。

5個入りのゴキブリホイホイをそれぞれ、玄関に1箇所、リビングに1箇所、キッチンに2箇所、浴室前に1箇所それぞれ設置した。

そしてそのまま2週間放置したところ、リビングに2匹、キッチンに3匹、他は0匹という結果になった。

さすが調査用トラップということもあって、部屋にゴキブリがいることが分かっただけでなく、「部屋のどこに潜んでいるか」までも把握できた

ゴキブリホイホイのコスパの高さを再認識できたものの、「結局、市販の製品が最強」というロマンのない検証結果になってしまい残念。

かかった費用約500円
実践した期間7/10~7/24(14日)
ゴキブリの捕獲数5匹
評価

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法を試した後

確認方法を実施し、部屋にゴキブリがいることを確かめた後は本格的なゴキブリ駆除に移ろう。

また、ゴキブリがいなかった場合でも予防対策をしておくことをおすすめする。

加えてゴキブリの生態を知っておくことで、今後の駆除や予防対策として役立つことも間違いないだろう。

本章では、部屋にゴキブリが確認できた場合の駆除方法、そして防止対策とゴキブリの生態について解説している。

【駆除方法】部屋にゴキブリが出たらどうするべきか

「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」という言葉があり、これはあながち嘘ではない。数匹見かけたら数十~数百匹は潜んでると考えられる。

部屋にゴキブリがいるか確かめた後は、家にいるゴキブリ全てを駆除するための行動をしよう。

ゴキブリ被害に有効とされる駆除方法には、次のようなものがある。

  • 燻煙剤でまとめて駆除する
  • ベイト剤(毒エサ)で一掃する
  • 害虫駆除業者に依頼する

それぞれ詳しく解説する。

燻煙剤でまとめて駆除する

室内に数時間かけて燻煙剤を焚き、ゴキブリなどの害虫を一掃する方法がある。

燻煙剤とは、「バルサン」や「アースレッド」のような製品を指す。

一度焚くことで殺虫成分を含んだ煙が部屋の隅々まで行き渡る。

そのため、どこに潜んでいるか分からないゴキブリに対しては、非常に有効なアプローチといえる。

しかし、堅い殻に包まれたゴキブリの卵には効かないため、孵化するタイミングに合わせて都度焚く必要がある。


ベイト剤(毒エサ)で一掃する

誘因効果と殺虫効果を兼ねるベイト剤(毒エサ)を使えば、ゴキブリだけでなく卵も駆除できる

ベイト剤とは「ホウ酸ダンゴ」や「ブラックキャップ」のような製品を指す。

ゴキブリに毒エサを食わせることで徐々に死に至らしめる。しかもその影響範囲は、毒エサを食べたゴキブリだけに収まらない。

  • メスが毒エサを食べると産んだ卵にも効果を発揮する
  • 毒エサを食べたゴキブリの糞や死骸を食べたゴキブリにも影響する

以上のような理由から、ベイト剤は部屋のゴキブリを根絶やしにするのにうってつけなのだ。

ベイト剤の成分は、チャバネゴキブリのような抵抗性害虫(殺虫剤に耐性がある虫)にも有効な「フィプロニル」が使われているものがおすすめ


害虫駆除業者に依頼する

ゴキブリ駆除の製品は数多くあるが、やはり素人が家のゴキブリを全滅させるには限界がある。

家に住み着くゴキブリを完全に駆除するのなら、プロに依頼するのが一番確実な手段といえるだろう。

害虫駆除業者はゴキブリの生態から対処法まで知り尽くしており、適切な駆除・予防対策が期待できる。

プロの使う専用の駆除剤は、市販に出回っている駆除剤よりも確かな効果があるため、効かない市販製品を何度も試すくらいなら初めから依頼した方が安く済むだろう

なお、どうしても業者依頼に踏み切れない場合は、業者向けの駆除剤だけを買って使うのも手だ。

例えば「グローバルベイトゴールド」は、一般消費者向けにも販売されている業務用ベイト剤で、ゴキブリ駆除に際し非常に高い効果を発揮する。


【予防対策】ゴキブリが部屋に出ないようにするには

「家にいたゴキブリはあらかた駆除し終えた」
「部屋にゴキブリがいないことが分かった」

いずれにしても、あらかじめ家にゴキブリが出ないよう予防策しておくことは肝心だ。

具体的なゴキブリの予防方法は様々だが、下記全てに気を配れば部屋にゴキブリが現れるのを防ぐことができるだろう。

  • 生ゴミを放置せず部屋を衛生的に保つ
  • 物陰(隙間)の掃除は徹底する
  • 可能な限り隙間を塞いでおく
  • ダンボールを放置しない
  • 侵入口に香りを散布する

それぞれ詳しく解説していく。

生ゴミを放置せず部屋を衛生的に保つ

ゴキブリが不衛生な部屋を好むことはご存知の人も多いはずだ。

生ゴミはすぐに処分したり、使った食器を放置せず洗ったりなどの対策を普段から徹底するようにしよう。

具体的な例として、次のようなことが挙げられる。

  • フローリングに落ちている食べカスや抜け毛を掃除する
  • 家具と壁の隙間など物陰の掃除は徹底する
  • 食事後に汚れが付着した食器はすぐに洗う
  • キッチンの調味料や油跳ねによる汚れはすぐに拭き取る
  • 排水口や三角コーナーの生ゴミはため込まず廃棄する
  • ジュースやアルコールが入っていた缶などの容器は使用後に洗っておく

つまり、ゴキブリのエサとなるものは部屋に残さず、可能な限り掃除すべきということだ。

普段の清掃を心掛けることで、部屋にゴキブリが済みづらい状態にするのはゴキブリ対策の基本といえるだろう。

意外と見落としがちなのが使用済みの空き缶やペットボトルで、そのまま資源ごみ袋に溜めておきがちだ。内部に付着したわずかな糖分はゴキブリ好物なので、袋に入れる前に軽く水洗いしておくようにしよう

ダンボールを放置しない

ネット通販での買い物と主流となりつつある現代だが、色々と買っていると溜まってくるのがダンボール。

ゴキブリの繁殖を予防するためにも、部屋にダンボールを長い間放置している人はすぐに対策すべきかもしれない。

というのも、ダンボールはゴキブリにとって絶好の住処となることはご存知だろうか。その理由は次の通りだ。

  • ダンボールの断面の構造はゴキブリにとって住みやすく、卵を産み付けるのに最適
  • ダンボールの継ぎ目にはトウモロコシ由来のでんぷん糊が使われており、ゴキブリのエサになる

ダンボールとは、ゴキブリにとって住むも良し、食べるも良し。まさにお菓子の家なのだ。

メルカリなどフリマアプリの発送用にダンボールを保管している人もいるかもしれないが、ゴキブリ予防の観点ではおすすめできない。

ダンボールは資源ゴミの日にすぐに処分するなど、部屋に溜め込んでしまわないように心がけよう。

侵入経路となる隙間を塞いでおく

ゴキブリはエサや住処を求め、外から私たちの部屋にやってくる。

家は完全に密閉されているわけではないので、思ってもいないわずかな隙間からゴキブリは侵入してくるものだ。

こういった侵入経路となる隙間をピッチリと塞いでしまうことで、外からのゴキブリの侵入を阻むことができる。

まず、ゴキブリが家に入ってくる侵入経路の一例をまとめよう。

  • 玄関の隙間
  • 窓のサッシと網戸の隙間
  • 換気扇や通風口
  • 排水管を通すための壁や床の穴
  • エアコンの壁穴
  • エアコン室外機のドレンホース

上記は一例に過ぎず、部屋の内部と外部に繋がる部分は全て、ゴキブリの侵入口になり得る

玄関や窓のサッシに隙間がある場合、100均にもある隙間テープを貼って塞いでしまうのが良いだろう。

換気扇や通風口はフィルターを付けたり、排水管を通す壁や床の穴・エアコンの壁穴はパテで埋めたりして塞ぐようにしよう。

侵入経路や物陰に忌避剤を散布する

ゴキブリは玄関や窓、換気扇や排水溝の壁穴から家に入ってくる。

家に入ってきた後は、明るいうちは物陰に身を潜め、暗くなってから部屋で行動し始める。

また、物陰はゴキブリが好む場所であり、ゴキブリ達の巣になっていることが多い。

これらを踏まえ、事前に侵入経路や物陰に忌避剤を撒いて(設置して)おき、そもそもゴキブリが寄り付かないようにするのも対策として有効だ。

玄関や窓など、外からの侵入経路に誘引剤入りのトラップやベイト剤を仕掛けると、外のゴキブリを逆に家におびき寄せてしまう恐れがあるので、ゴキブリの侵入防止対策には必ず忌避剤を使うこと


【よくある質問】ゴキブリの生態を知って正しい対処を

ゴキブリの駆除や防止対策をするにあたって、ゴキブリの生態を知ることでより的確なアプローチができる。

ゴキブリの生態をFAQ形式で詳しくまとめているので、本格的なゴキブリ対策を考えている人は役立ててみては如何だろうか。

なぜゴキブリは家に入ってくる?

ゴキブリが私たちの家に入ってくる理由はいくつかある。

  • エサと水を求めて
  • 寒さから逃れるため
  • 交尾のために

ゴキブリが家に入ってくる最大の理由は食料だ。嗅覚が鋭いゴキブリは、室内の食べ物の匂いを敏感に嗅ぎ付ける。

また、ゴキブリは寒さや乾燥にも弱いため、暖かく湿度のある場所を求めて家に侵入してくる。

その他にも、家にいるメスのゴキブリのフェロモンにつられてオスが入ってくることもあるようだ。

部屋のゴキブリが見つけづらい理由は?

ゴキブリが部屋で見つけづらいのは、私たち人間が昼行性であるのに対し、ゴキブリは夜行性だからだ。

ゴキブリ達の活動時間は、人が電気を消して寝静まる深夜がとなっている。このことから発見することが難しい。

また、ゴキブリが「負の走光性」という性質をもつことも理由として挙げられる。

負の走光性とは
個体が光に近づく性質を正の走光性と呼ぶのに対し、逆に光から遠ざかる性質を負の走光性と呼ぶ

光に集まる虫が多いなかで、ゴキブリは光を嫌って避けるという性質をもつ。

そのため、ゴキブリの活動時間である夜でも照明が付いていると見つけづらいということになる。

ゴキブリを見かけたらどう退治すればいい?

部屋でゴキブリに遭遇したときの理想的な駆除方法は、殺虫剤スプレーを吹きかけることだ。

とはいえ、ゴキブリは予想外のタイミングで現れることがほとんど。

殺虫剤が手元にない場合は、その場所の近くにあるもので対処するようにしよう。例として、場所ごとのゴキブリの駆除には次の方法が適している。

  • リビング:掃除機で吸ったあと、殺虫剤も吸わせて内部に充満させる
  • キッチン:60℃以上の熱湯や食器用洗剤をかける
  • バスルーム:液体石鹸や浴室用洗剤をかける

洗剤に含まれる界面活性剤は、ゴキブリの腹部にある気門を塞ぎ窒息させることができる。

ただ、これらのものが近くになければ、スリッパや丸めた新聞紙で物理的に叩き潰しても良い

しかし、ゴキブリを潰した場合の後処理として「素手で触れてしまったらすぐに洗うこと」「接触した部分や床をアルコールで殺菌すること」は必ず行っておくこと。

よくいわれる「ゴキブリを潰すと卵が飛び散る」というのは、ゴキブリの卵(卵鞘)の性質を踏まえると間違いだ。また、「他のゴキブリをおびき寄せる」というのも、ゴキブリの集合フェロモンは糞に含まれることから誤解であることが分かる

ゴキブリの死骸はどこに捨てればいい?

ゴキブリの死骸は、ビニール袋などで密閉してゴミ箱に捨てるか、水洗トイレに流すようにしよう。

ゴキブリには共食いの性質があり、仲間の死骸をエサと認識して寄ってくるからだ。

とはいえ、これは他にエサがない環境下の話だ。

好き好んで仲間の死骸を食べるわけではないので、そこまで神経質になる必要はないだろう。

ゴキブリが好む場所はどこ?

家の中でゴキブリが好む場所は暗く・暖かく・湿った所だ。

具体的には、ゴキブリは次のような場所を好む傾向がある。

  • リビング
    • 家具の裏
    • テレビの裏
    • エアコン内部
  • キッチン
    • シンク周辺
    • コンロの隙間
    • 冷蔵庫の裏
    • 収納家具の裏
    • ゴミ箱
  • 洗面所・浴室
    • 洗濯機の裏
    • 洗濯パン
    • 浴槽エプロン
    • 浴室換気扇

トラップやベイト剤、忌避剤を設置するのなら、上記の場所を疑って複数設置するのが望ましい。

ゴキブリがエサとして好むものは?

ゴキブリは雑食性だが、エサとして特別好むものもある。

例えば、次のような食品を好むとされている。

  • 玉ねぎ
  • ジャガイモ
  • 砂糖
  • 肉類
  • チーズ
  • ビール

どれも栄養価が高い食品であり、とくに玉ねぎやチーズなど香りが強いものほど嗅ぎ付ける。

なかでも砂糖は、お菓子はもちろん、ジュースやアルコール、調味料などあらゆる食品に含まれる。

そのため、ちょっとした食べカスや食器に付着した汚れにもゴキブリは集るので、掃除や食器洗いは徹底しておきたい。

ゴキブリ対策をするべき季節はいつ?

ゴキブリは、春から夏にかけて暖かい季節に活性化する。

それに併せ、駆除や予防にベストな季節が存在するため、私たちもそれに合わせて対策するのが望ましい。

そこでゴキブリの時期毎の活動と対策を次の表にまとめた。

スクロールできます
時期活性度活動内容対策
1~3月清掃
ベイト剤設置
捕獲器の設置
(4~6月への備え)
4~6月【ゴキブリ発生期】
活発になる
産卵する
清掃
ベイト剤の設置
捕獲器の設置
(7~8月への備え)
侵入経路に忌避剤の設置
(7~8月への備え)
燻煙剤の使用
殺虫剤の使用
7~8月【ゴキブリ最盛期】
非常に活発になる
外から侵入するようになる
卵から赤ちゃんが孵化する
清掃
ベイト剤の設置
忌避剤の設置
燻煙剤の使用
殺虫剤の使用
9~10月清掃
ベイト剤設置
冷蔵庫裏などに忌避剤の設置
(11~12月への備え)
11~12月【ゴキブリ冬至期間】
暖かい場所に身を潜める
大規模な清掃
ベイト剤設置

見て分かる通り、7~8月がゴキブリの活動がピークとなる。

外から侵入してくるのもこの時期なので、6月までに先手を打っておき、7~8月に燻煙剤などを用いてゴキブリを一網打尽にするのが有効だ。

また、11~12月も冬眠せずに活動するが、活性が落ちて行動範囲が冷蔵庫裏などの暖かい場所に限定される。このタイミングでの大掃除や、忌避剤を置いて巣作りをさせない工夫をするのも手だ。

ゴキブリは5~6月に産卵することが多いが、実際は1年を通して行われる。そのため、卵に対して唯一有効なベイト剤は常時設置しておくようにしよう


ゴキブリの卵はどうすればいい?

ゴキブリの卵は、孵化する前に発見して処分するか、ベイト剤(毒エサ)で駆除するのが有効だ。

ゴキブリの卵は「卵鞘(らんしょう)」という殻のカプセルに覆われており、殺虫剤や燻煙剤が効かない。

そのため、ゴキブリそのものよりも駆除が難しく、孵化を許してしまうと大量の赤ちゃんゴキブリが生まれてしまう。

そこでもっとも有効なのが、毒エサを母親ゴキブリに食べさせ、産む卵と一緒に駆除してしまうことだ。

もし、母親ゴキブリが毒で死ぬ前に卵を産んだとしても、その卵にも毒がまわっており孵化前にダメになるため、大量発生を事前に食い止めることができる

ゴキブリは1匹いたら100匹いる?

「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」という言葉は、考え方としてはある意味正しい。

この言葉はゴキブリの繁殖力に由来しているものの、1匹のゴキブリの産卵数と孵化数を考えると100匹という数字が少ないことが分かる。

よく家庭に現れる「チャバネゴキブリ」と「クロゴキブリ」の一年の繁殖力の目安は次の通りだ。

チャバネゴキブリ
  • メス一匹につき1年に3~10回産卵(平均6.5回産卵
  • 卵鞘1つにつき18~50個の卵(平均34匹孵化

メス1匹が産む卵から孵化するゴキブリは平均224匹/年

クロゴキブリ
  • メス一匹につき1年に10~17回産卵(平均13.5回産卵
  • 卵鞘1つにつき15~28個の卵(平均21.5匹孵化

メス1匹が産む卵から孵化するゴキブリは平均290.25匹/年

ゴキブリの産卵数と孵化数はあくまで一般的な目安であり、孵化した赤ちゃんゴキブリ全てが生き残るわけではないのでこの限りではない。

しかし、試算するとゴキブリは1匹いたら100匹いるどころではないことが分かる。

まとめ:部屋にゴキブリがいるか確かめる方法

部屋にゴキブリがいるか確かめる方法は、トラップを使うことが有効なのが分かった。

そして、ゴキブリ調査用トラップには、自作の「バターと使い捨てコップを使った罠」か、捕獲器として有名な「ごきぶりホイホイ」となる。

これらで数匹のゴキブリを捕まえたら、次は家全体のゴキブリ駆除を検討するようにしよう。

「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」というのは間違っていない。

ゴキブリ駆除には殺虫剤だけではなく、燻煙剤・ベイト剤(毒エサ)・忌避剤といった製品を上手く使い分けよう。

また、ゴキブリには好むエサや場所、活発になる時期がある。これらゴキブリの生態を踏まえおくことで、的確な駆除や対策が行えるだろう。

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